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東京電力ホールディングス株式会社の事業の特徴

技術

東京電力ホールディングス株式会社は、1951年5月1日に設立した東京電力株式会社の持株会社です。事業内容は、原子力事業・水力、新エネルギー発電事業・グループ本社機能・研究開発機能・一般管理機能などとなっています。人々に豊かで快適な環境を提案するため、社会のニーズを理解し電気をはじめとするサービスの提供を行っています。今回は、東京電力ホールディングス株式会社の概要や事業の特徴などをご紹介していきましょう。

会社概要と最近の取り組み

東京電力ホールディングス株式会社は、静岡県の富士川以東となる首都圏を供給区域・事業区域とした東京電力株式会社が、持株会社体制に移行し2016年に社名変更したことで商号が変わりました。本社は東京都千代田区に構え、首都圏の電力供給を担っています。

現在、国内のエネルギー自給率はわずか5%だと言われています。東京電力ホールディングス株式会社は、輸入依存度が高い国内において安定したエネルギーを確保するべく、石油・天然ガス・ウラン・石炭などの様々な資源を地域に偏ることなく調達させようと取り組んでいます。

まだ記憶に新しい2011年3月、東日本大震災が日本を襲いました。大規模な地震の被害は甚大で、福島第一原子力発電所で予期せぬ事故が発生してしまいます。事故によって改めて原子力がもたらす危険性が問われるようになり、近年は電力供給の安全性や環境保全が求められるようになっています。そんな中で、化石燃料への依存が地球温暖化につながっているのではないかといった指摘がされるようになりました。政府も、環境技術の向上・再生可能エネルギー導入・温室効果ガスの排出量の低減などを訴えています。

東京電力ホールディングス株式会社は、環境保全・経済性・エネルギーの安定供給の3つの課題に向けて取り組んでいます。原子力発電分野においては、自然災害対策の見直しや施策に取り組んでいることが特徴です。また、よりエネルギーを安定して供給するために再生可能エネルギー発電設備の保有・運用を進めているほか、環境負荷の低減や環境汚染リスク管理や対応にも努めています。

事業戦略

まず、福島第一原子力発電所事故責任のため、廃炉を含んだ原子力事業に取り組んでいます。東京電力ホールディングス株式会社のブランドメッセージには、福島で起きた事故を忘れないこと・廃炉に取り組むこと・人々のニーズや社会のニーズに応えることなどが掲げられています。他にも、水力・新エネルギー発電事業や本社機能・研究開発機能・一般管理機能など、事業は多岐に渡り、利便性の高さだけでなく自然と調和した社会づくりに向けた活動を行っていることが特徴です。

また、持株会社である東京電力ホールディングス株式会社の他にも、燃料・火力発電事業に携わる東京電力フュエル&パワー株式会社や一般送配電事業の東京電力パワーグリッド株式会社、小売電気事業の東京電力エナジーパートナー株式会社などのグループ会社と連携しています。福島の復興には、東京電力ホールディングス株式会社だけでなくグループ全体で取り組んでおり、住民が早期に帰還できるよう人的・技術的資源で安全な生活環境整備を行っているのです。

東日本大震災における信頼回復に向けて、安全確保をはじめ企業倫理や情報公開・環境整備などに力を入れており、会社全体の改革につながるよう努力していると言えるでしょう。原子力発電所廃炉については、関連企業や研究機関などと総力結集体制を構築し、「廃炉プロジェクト」の体制を整えています。水力・新エネルギー発電事業では、環境負荷の少ない水力をはじめ、風力発電などの再生可能エネルギーの活用に向けた活動も行っています。

安定した電力供給を行うために

首都圏の電力供給を担っている東京電力ホールディングス株式会社では、品質の高い電力を安定して届けるため様々なことに取り組んでいます。

CO2の削減

東京電力ホールディングス株式会社は、発電時にCO2を排出しない運転・火力発電所の運用・炭素クレジット反映などに力を入れ、CO2排出原単位を2008年~2012年度の5年間平均で20%削減(1990年比)を目指しています。
またエコキュートの普及により年間30万tものCO2削減に成功しています。

熱効率向上

火力発電の1970年度熱効率は、39.6%で決して高いとは言えない数字となっていました。しかし、現在熱効率向上に努めており、現在は61%を実現しようと熱効率の高い火力発電所の導入を進めています。2016年1月には、熱効率61%に向けて1600度コンバインドサイクル発電を導入しています。

日本はエネルギー消費大国と言われており、世界でも第5位となっています。そんな中東京電力ホールディングス株式会社では、現在世界トップクラスの安定性を維持しており、たとえ事故停電があっても停電時間が非常に少ないことが特徴です。

まとめ

ここまで、東京電力ホールディングス株式会社の概要や事業の特徴、安定した電力供給のための取り組みなどをご紹介してきました。東京電力ホールディングス株式会社は、現在福島第一原子力発電所の事故による信頼回復のため、福島県の復興や原子力発電所の廃炉を視野に入れた活動に力を入れています。

また、環境負荷の低減を図るため、再生可能エネルギー分野の事業にも取り組んでいます。安定した電力供給で、人々と社会のニーズに応え安心して暮らせるような社会を目指しているのです。

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