OATアグリオ株式会社の主な取り組みや事業の特徴

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OATアグリオ株式会社は、海外展開などの事業拡大を図っている注目企業です。いつの時代も社会の基盤である農業の分野で、グローバルな事業展開を進めるOATアグリオ株式会社について気になる人も多いでしょう。今回は、OATアグリオ株式会社について主な取り組みと事業の特徴をご紹介します。

OATアグリオ株式会社の概要

OATアグリオ株式会社は、東京都千代田区に本社を構える農薬・肥料の製造・販売会社です。事業拠点は全国にあり、札幌営業所・仙台支店・名古屋支店・大阪支店・四国出張所・九州支社の他に、鳴門市に工場と研究所、茨城県には栽培研究センターと農場を持っています。2010年9月にOATアグリオ株式会社は大塚化学株式会社から分離独立して設立されました。食糧増産技術、アグリテクノロジーと真心で世界の人々に貢献することが経営理念です。資本金は4億6,190万円で、従業員数は2017年の時点で151名、農薬・肥料の研究開発、製造および販売の事業を展開しています。

OATアグリオ株式会社の主な取り組み

OATアグリオ株式会社の製品から主な取り組みを確認してみましょう。

農薬

殺虫剤・殺菌剤・除草剤・植物成長調整材などの農薬製品を取り扱っています。OATアグリオ株式会社では自社開発製品や近年導入されている水稲除草剤などの製造販売を行っていて、オルコンシリーズ・ダニサラバ・ショウチノスケフロアブル・オリオンは多くの人に支持される製品です。特に、昭和61年に販売開始したカーバメート系殺虫剤「オンコル粒剤5」はロングセラー製品として知られ、高含量剤や殺菌剤との混合材の開発を次々に行ってきました。多くの園芸生産者に支持され、水稲分野に携わる生産者からも選ばれる農薬製品を開発・販売しています。

肥料

OATアグリオ株式会社では、養液栽培用肥料・葉面散布用肥料・亜りん酸肥料・カルシウム補給剤などの肥料も取り扱っています。「OATハウス肥料」シリーズは、コンクリート容器に砂利と化学肥料液を注ぎ栽培するれき耕栽培から始まった養液栽培用の肥料です。養液栽培農家を始め、植物工場や家庭で楽しめる栽培キットなどにもOATアグリオ株式会社が製造する「OATハウス肥料」シリーズが使われています。

養液土耕栽培

養液土耕栽培用肥料や養液土耕栽培システムの製造販売にもOATアグリオ株式会社は取り組んでいます。養液栽培の考え方を取り入れつつ土耕の良さも活用する養液土耕栽培では、作物の生育に合った時期に適切な量の肥料を施すことで、作物の品質向上と増収が期待でき、環境にも優しい栽培が可能です。

ガーデンホスピタル

OATアグリオ株式会社は、切り花ながもち液や家庭園芸用液体肥料の製造販売も手掛けています。ガーデンホスピタルのシリーズは、ガーデンライフや室内園芸で野菜・花・観葉植物を栽培する際に活用できるラインナップが揃い、切り花を長く美しく楽しむための「美咲く」も人気です。このように、OATアグリオ株式会社は豊かな実り、健やかな暮らしを支える様々な製品を扱っています。

OATアグリオ株式会社が展開する事業

OATアグリオ株式会社は、「防除技術」「施肥灌水技術」「バイオスティミュラント」の分野で、競合他社の追随を許さないレベルでの事業を展開しています。

「防除技術」分野の事業

農薬は開発から承認・市場販売の開始までのプロセスが長く、製品化される確率が低い製品です。植物などの生産物を病気や害虫から守る防除技術の1つである農薬の開発期間は約10年、開発コストは一般的に数十億円が必要と言われています。OATアグリオ株式会社は、顧客視点での製品・用途開発、情報提供などを行いながら、殺虫剤「オルコン」をはじめとした農薬を開発して国内外で販売し、事業展開を進めています。

「施肥灌水技術」分野の事業

施肥灌水技術とは、肥料を水に溶かして作物に与え養分を補う技術で、基本的に土耕にて行います。OATアグリオ株式会社は1963年に大塚礫耕栽培用肥料を発売して以来、現在はOATハウス肥料シリーズをラインナップし養液栽培肥料のパイオニアとして施肥灌水技術の普及に尽力してきました。現在は、全国で約2,800件の農家に導入され、トマトやピーマン、キュウリなどの野菜から、イチゴやブドウなどの果物、カーネーションなどの花類の栽培にまで幅広く使用されている技術です。

「バイオスティミュラント」分野の事業

バイオスティミュラントとは、植物に対する非生物的ストレスを制御する新しい技術です。OATアグリオ株式会社は、気候や土壌などの条件によるダメージを軽減し、健全な食物の提供が可能となるバイオスティミュラント分野の事業を展開しています。植物の免疫力を向上させるための植物成長調整剤「アトニック」は、日本国内だけでなく東南アジアや欧米各国など世界27ヶ国で販売中です。

まとめ

農業需要は世界中で増大し、農業は世界が豊かになるために欠かせない分野と言えます。OATアグリオ株式会社は農業生産資材や栽培技術の開発を行う企業なので、今後も日本国内はもちろん海外でも必要とされる企業であり続けるでしょう。

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