全保連株式会社は、全国の不動産会社・管理会社と協定関係を結ぶ家賃保証システムを提供する会社です。賃貸を借りたことがある人であれば、保証の加入で聞いたことがあるという人も多いでしょう。
しかし、具体的にどのような事業を行う会社なのか認識できていない人も多いはずです。そこで今回は、代表取締役の烏川信和氏らが運営する全保連の事業内容や評判、職場環境などについてご紹介します。
全保連株式会社の概要
商号 | 全保連株式会社 (ZENHOREN CO., LTD.) |
URL | https://www.zenhoren.jp/ |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル16F 沖縄県那覇市字天久905番地 |
代表者 | 代表取締役:烏川信和/迫幸治 |
事業内容 | 家賃債務保証及び 賃料管理リスクヘッジ業務 |
創業 | 2001年11月16日 |
資本金 | 5,704百万円(うち資本金:99.5百万円)(2019年3月末現在) |
上場市場 | 未上場 |
全保連株式会社は2001年に烏川信和氏と共に現代表取締役を務める、迫幸治氏が沖縄県那覇市で設立しました。現在は東京と沖縄に本社を構え、さらに全国に18の支店があります。
[全保連東京本社ビル]
2019年3月末の情報では、協定不動産会社の数は38,077社と多くの不動産会社・管理会社と提携しています。2019年に年間契約数が30万件に到達し、2019年3月までの累計保証件数は230万件を突破しました。
全保連のサービスの特徴・強み
全保連が行っている事業は賃貸不動産の管理に関わる費用を賃借人に代わって賃貸人に支払う、家賃保証システムの提供です。
家賃保証の仕組み
不動産会社や管理会社は全保連と業務協定を結びます。紹介物件に入居する賃借人は不動産会社・管理会社を通じて全保連に申し込み、審査に通過すると賃借人・賃貸不動産を所有する賃貸人・全保連の間で契約が締結されます。
もし賃借人が家賃・賃料を滞納した場合、全保連から賃貸人に滞納分が支払われるので、家賃未回収のトラブル解決が可能です。既に入居している方も家賃保証に加入できるので、既に賃貸経営を行っているオーナーもリスクヘッジに利用すると安心です。
入金の仕組み
全保連は入金までがとても素早く、立替払い型と代位弁済型の2プランを利用できます。立替払いの場合、賃借人が家賃支払い日に全保証に口座振替で入金しますが、振替の結果を問わず同日に全保連から賃貸人に家賃が入る仕組みです。
代位弁済型は家賃の入金がない場合、賃貸人が代理店となる不動産会社・管理会社を通じて全保連に申し込み、3営業後に支払われる形となっています。入金後、全保連から賃借人に代位弁済の請求を行い、家賃が回収されます。
保証内容が幅広い
全保連の家賃保証の対象となる不動産は学生用の物件を含めた住居用物件・店舗・事務所・駐車場・トランクルーム・倉庫です。不動産の種類によって適用範囲が変わりますが、家賃・賃料や共益費・管理費だけではなく、幅広い費用の保証が可能という点が大きな特徴です。
具体的には水道費や町・区費、賃貸借契約の更新料、修繕費・ハウスクリーニングなどの退去にかかる費用、解約の違反で発生する違約金・損害金なども保証対象となっています。
入居者は支払い方法を選べる
家賃保証に加入すると全保連に家賃を支払う形となり、支払い方法は口座振替、振り込みのどちらかを選択可能です。また、もし納金が遅れた場合は振り込み以外に払込用紙でコンビニ決済ができるので、都合の良い時間帯に支払えます。
Webサービスと付帯サービスがつく
不動産会社・管理会社向けには、加入申し込みや契約書作成などができるWebサービス「Z-WEB」を利用できます。審査の進捗確認や請求データもペーパーレスで一元管理が可能です。
利用中の賃貸管理ソフトと連動もできるため、手軽に導入できるシステムとなっています。また、家賃保証ではカバーできない事件・事故死・自殺などに対応した保険も付帯されているので、安心して部屋を貸し出せます。
全保連の職場環境について
全保連株式会社では、どのようなリーダーの考えの元で職場環境が作られているのでしょうか。
【社員構成】
全保連で働く社員のインタビューでは、雰囲気や人事担当を始めとした社員の人柄の良さに魅力を感じて入社を決めた人が多く見られます。2019年3月末時点の社員数は696人となっており、そのうち163人の勤続10年を超えています。
また、新卒が2割、中途8割となっているので、不動産や保証会社の勤務経験の転職者を多く受け入れているようです。社員の平均年齢は38歳となっているので、比較的に若手が活躍できる職場と言えるでしょう。また、障がい者の雇用率は法定雇用率2.2%を上回る3.2%の実績を持ち、ハンデを持つ人の採用も積極的であることが分かります。
【待遇・福利厚生】
勤務時間
勤務時間は9時から18時までの実質8時間です。平均残業時間は2018年度の実績によると23時間となっています。民間企業が調査したサラリーマンの平均残業時間が24.9時間なので、その平均を下回っています。残業手当はしっかりと付くので安心です。
休日
審査部とカスタムセンターはシフト勤務となりますが、基本的に土日の完全週休2日制、また祝日も休みです。休暇には年末年始休暇・有給休暇・慶弔休暇があり、さらに年1回5営業日以上連続で取得できる連続休暇制度も用意しています。2018年度の年間休日実績は121日で、有給取得率は77%です。有給取得率は全国平均が51.1%なので、安心して有給申請ができます。
また、育児休暇や介護休暇、時短勤務などの制度もあり、産休育休取得率・復職率は100%です。そのため、子どもを持つ方も安心して働けて復帰もしやすい環境と言えるでしょう。この他にも上限月5万円までの通勤交通費、地域手当、家族手当、帰省手当の支給、健康診断などの福利厚生、各種社会保険の完備と待遇は充実しています。
教育制度
新入社員の研修期間は1~2ヶ月です。ビジネスマナーを始め、各部門の責任者と通じて業務研修が行われ、社会人としての基礎を身に付けていきます。その後、OJT研修(実務による職業教育)を2ヶ月行い、一人前の社員に育てていきます。全保連はインターンやアルバイトから入る人も多く、人材教育に力を入れているので新卒者も安心して働ける環境です。
全保連に対する評判・口コミ
全保連の家賃保証の利用や就職を希望するにあたり、評判が気になるところでしょう。それでは、サービス利用者と働いている人の口コミをご紹介します。
【サービス利用者の口コミ】
担当の方は礼儀正しく、いつも親切に対応してくれます。
初めて家賃の滞納がありましたが、すぐに入金があって安心しました。
強引な取り立てはない。丁寧な対応なので、こちらも滞納に気を付けようと気持ちになる。
【働く社員の口コミ】
人間関係が良く相談しやすい。報連相もちゃんとしているから、情報共有されていて良いと思う。
研修がしっかりしていて安心です。支店に配属されても指導員や周りのフォローがあるので、すぐ仕事に慣れました。
まとめ:烏川代表の全保連/サービス・職場環境ともに高評価
烏川信和氏が代表を務める全保連の家賃保証は入金が早く、保証範囲も広いので利用すれば安心して賃貸経営が行えます。また、職場の雰囲気は良く、待遇・福利厚生、研修の方も充実し、男女問わず働きやすい環境と言えるでしょう。口コミからもサービス・職場環境ともに高評価ということが分かりました。
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