JFEコンテイナー株式会社は、高品質のドラム缶と高圧ガス容器を製造するメーカーで、JREスチール株式会社の子会社です。
幅広いニーズに対応し、国内最大のドラム缶メーカーとして国内への安定供給を行うだけではなく、中国にもいち早く製造拠点を立ち上げ、日本国内と同品質のドラム缶を製造・販売することに成功しています。
今後もドラム缶や高圧ガス容器の製造はもちろん、新商品の開発にも力を入れ、アジア圏に留まらず世界中のあらゆる事業を支える企業へと成長していく企業です。
今回は、JFEコンテイナー株式会社が取り扱う製品と事業の特徴、主な取り組み、採用情報などをご紹介しましょう。
JFEコンテイナー株式会社とは
まずは、JFEコンテイナー株式会社の企業概要を確認しましょう。
会社名 | JFEコンテイナー株式会社 (英文名称 JFE Container Co.,Ltd.) |
代表取締役 | 関谷 慶宣(代表取締役社長) |
設立 | 1961年4月25日 |
所在地 | 【本社】 〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町1丁目5番15号 猿楽町SSビル9F |
事業内容 | ドラム缶、高圧ガス容器の製造販売 |
公式サイト | https://www.jfecon.jp/ |
JFEコンテイナー株式会社は、東京都千代田区神田猿楽町に本社がある企業です。主な事業としてドラム缶・高圧ガス容器の製造と販売を行っています。
1961年4月に「日本スチールコンテイナー株式会社」として設立され、1965年に「川鉄コンテイナー株式会社」と商号変更。その後2003年4月に「川鉄コンテイナー株式会社」と「鋼管ドラム株式会社」の合併により「JFEコンテイナー株式会社」が誕生しました。
事業所はドラム缶事業の営業所が東京と大阪に、生産工場が千葉市や川崎市、堺市、倉敷市に、高圧ガス事業部の営業所と生産工場が川崎市にあります。また、東京都の本社(兼、営業本部 東京ドラム営業部)には、中国事業本部も併設されています。
JFEコンテイナー株式会社の主な取り組み
JFEコンテイナー株式会社が扱う業界トップクラスの製品から主な取り組みを確認してみましょう。
ドラム缶
JFEコンテイナー株式会社の製品のメインとなるドラム缶は、高度な性能と環境への配慮を実現している製品です。幅広いニーズに応え、石油からファインケミカルに対応した製品ラインナップを用意しています。
200lの鋼製ドラム缶には、一般ドラム缶・内面塗装缶の一般缶、薄ドラム缶・ケミドラム・エコドラム・ポリエチレン粉体塗装缶などの特殊缶の他に、ステンレスドラム缶、中小型銅製ドラム缶など様々な製品が揃っています。
主力製品は創業以来の製品であるクローズタイプのドラム缶です。クローズタイプのドラム缶に充てんが困難な固形物や粘性の高い液体用に、オープンタイプのドラム缶も揃えています。
画像出典:https://www.jfecon.jp/product/drums/
高圧ガス容器
JFEコンテイナー株式会社が取り扱う製品のもう1つの柱である高圧ガス容器は、様々な事業フィールドで活用されています。
自動車から医療、環境などの事業から、圧縮天然ガス自動車の分野に至るまでJFEコンテイナー株式会社製の高圧ガス容器が導入されています。特に、圧縮天然ガス自動車分野では鋼製の高圧ガス容器だけでなくアルミ・カーボンFPR容器も取り揃えており、トップクラスのシェアを確立しました。
自動車用の高圧ガス容器としては、天然ガス自動車向けの製品と燃料電池自動車向けの製品があります。輸送用の高圧ガス容器は、水素輸送用とバイオガス・天然ガス輸送用を揃え、その他に在宅医療用の酸素容器や一般複合容器を用意しています。
画像出典:https://www.jfecon.jp/product/hpc/hydrogen/battery.html
JFEコンテイナー株式会社が展開する事業
JFEコンテイナー株式会社では様々な技術開発・研究開発を行っています。
ドラム缶の技術開発と受賞歴
JFEコンテイナー株式会社の製造技術は世界最高クラスの高品質・高能率生産を実現しています。
様々な受賞歴があり、MPドラム缶は2005年に3R推進功労者等表彰にて「経済産業大臣賞」を受賞しました。同じ年には第2回エコプロダクツ大賞エコサービス部門「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞」を受賞、翌2006年にはエコマークを取得し、ウェステック2006にて「環境大臣賞」を受賞しています。
エネルギーの節約、排水・大気汚染の軽減、鉄源リユースの活動が高く評価された結果です。
画像出典:https://www.jfecon.jp/research/development_drums.html
エコドラム缶に関する受賞実績もあり、ドラム缶業界で初めて「通商産業省環境立地局長賞」を受賞しています。地球環境問題への積極的な取り組みと、環境保全、省資源に貢献していることが評価されました。
JFEコンテイナー株式会社はドラム缶の技術開発を行って高い品質を保ちながら、環境に配慮した事業を展開しています。
高圧ガス容器の研究開発
JFEコンテイナー株式会社では、高圧ガス容器について主に「新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託」「卸売市場向けの燃料電池式ターレット車の開発事業」「燃料電池式フォークリフトの開発」「九州経済産業局のバイオガストレーラーの研究開発」といった4つの研修開発をしています。
新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託
1つ目は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託で、JFEコンテイナー株式会社はJFEテクノリサーチ株式会社と共同で行う受託研究開発です。
圧縮水素容器系の高圧化要素技術の開発の研究事業で、水素容器のライナー材料の研究開発や、高圧水素貯蔵システムの付属品材料の管旧開発、シール材や構造の開発を進めています。
高圧水素容器の充てん時における温度変化の予測シミュレーションモデルは佐賀大学との共同研究開発を行っています。
卸売市場向けの燃料電池式ターレット車の開発事業
2つ目は、卸売市場向けの燃料電池式ターレット車の開発事業です。
新エネルギー・産業技術総合開発機構より助成を受けて、東京ガス、関東農機と共同開発を進めています。
燃料電池式フォークリフトの開発
3つ目の研究開発は燃料電池式フォークリフトの開発で、環境省より委託を受けた三菱重工、ニチユとの共同開発です。
燃料電池式フォークリストには、JFEコンテイナー株式会社の燃料電池自動車用アルミ・カーボンFRP容器が採用されています。
九州経済産業局のバイオガストレーラーの研究開発
4つ目は、九州経済産業局のバイオガストレーラーの研究開発です。
バイオ発酵により生成されるバイオガスの有効利用を目指し、バイオガスの精製によって作られるメタンを高圧複合容器に充てんし、消費地に輸送する方法をJFEコンテイナー株式会社が提案しました。
JFEコンテイナー株式会社の採用情報
ドラム缶事業は私たちの生活に深く根付いており、「無くならない産業」と言っても良いほど社会にとってなくてはならない存在です。
安定した需要を維持できる産業であるため、社員に長く働いてもらえるよう階層別での研修制度を充実させ、福利厚生にも力を入れています。今後も充実した社内制度の整備に力を入れていくとのことです。
ここでは、JFEコンテイナー株式会社の新卒採用・中途採用の情報について詳しく見ていきたいと思います。
詳しい採用情報については、リクルートサイトを確認してください。
→ https://www.jfecon.jp/gradhiring/
新卒採用
職種 | 事務系総合職・技術系総合職 (技術系で特に生かせる専攻:機械系、電気・電子系) |
仕事内容 | 【事務系総合職】 営業や資材管理、物流管理、人事、経理など【技術系総合職】 生産管理や品質管理等、製品の生産に関するさまざまな業務 |
応募資格 | 大学/大学院 卒業見込みの方 |
勤務地 | 千葉、神奈川、大阪、岡山、海外 |
勤務時間 | 勤務時間:9:00~17:45(休憩:1時間) ※1日の労働時間 : 8時間45分(休憩1時間含む)※始業・終業時間は各工場により異なります。 本社・大阪支社: 9:00~17:45 千葉工場 : 8:00~16:45 川崎工場 : 8:30~17:15 堺工場 : 8:30~17:15 水島工場 : 8:45~17:30 |
給与 | 【大学 卒業見込みの方】 ※2024年4月支給実績 月給:271,000円(※基本給:271,000円)【大学院 卒業見込みの方】 ※2024年4月支給実績 月給:292,000円(※基本給:292,000円) |
休日・休暇 | 週休2日制(日祝、年に数回土曜出社あり) ※年間休日:120日 |
JFEコンテイナー株式会社の新卒採用では、職種別(部門別)の採用は行っていません。事務職系の職種に関しては学部学科不問、技術系の職種に関しては、応募者の大学での専攻を加味して配属が決定されるとのことです。
技術系職種、事務系職種どちらの採用であっても、採用されてから数年はいづれかの工場に配属され、JFEコンテイナー株式会社が取り扱っている商品の生産管理に携わります。
インターンシップは開催していませんが、オープンカンパニー(工場見学)の実施があるので、興味のある方はぜひ参加し、企業の雰囲気を掴んでみると良いでしょう。
中途採用
職種 | 技術系総合職 |
仕事内容 | 生産技術開発 品質管理(JIS・QMS・EMS・顧客品質監査など) 設備の保全業務 安全・環境管理 能率改善に関する取り組み CSR・コンプライアンス管理 労務管理など |
応募資格 | 機械系もしくは電気系学科の大学を卒業または修士課程で卒業した方 ※工場にて製造プロセスの経験がある方歓迎 |
勤務地 | 全国4拠点での募集/千葉・神奈川・大阪・岡山 ※初配属は希望勤務地への配属【千葉工場】 千葉県千葉市中央区新浜町1 【川崎工場】 【堺工場】 【岡山工場】 |
勤務時間 | 8:45~17:30(休憩60分)
※1ヶ月単位の変形労働時間制(交代制) ※始業・終業時間は各工場により異なります。 |
給与 | 月給:220,000円~330,000円+諸手当 ※経験・年齢・能力に基づき決定 |
休日・休暇 | 週休2日制(日祝、年に数回土曜出社あり) ※年間休日:120日 |
参考・引用:https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-344882-5-4-1/
中途採用は、2025年4月現在「技術系総合職」のみ募集しているようです。そのため、「機械系もしくは電気系学科の大学を卒業または修士課程で卒業」という点が必須条件となっています。
また、今回の募集では千葉・神奈川・大阪・岡山の4拠点のうちのいずれかの工場で勤務することとなりますが、面接は3回ともオンライン対応が可能なので、地方在住の方も気軽に応募することができます。
まとめ
JFEコンテイナー株式会社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献する」という企業理念のもと、ドラム缶や高圧ガス容器の製造・販売を通じて、産業界に高品質な製品を提供し続けています。
特に、環境への配慮を重視した製品開発や、再生可能エネルギー分野への積極的な参入により、持続可能な社会の実現に貢献しています。
また、国内外の拠点での生産体制や、研究開発への取り組みにより、グローバルなニーズにも柔軟に対応しています。
今後も、技術革新と品質向上を追求し、社会と共に成長する企業として、さらなる発展が期待されます。
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