株式会社メドレーの事業内容や将来性とは?注目のヘルステック企業を徹底解説

株式会社メドレーの事業内容や将来性とは?注目のヘルステック企業を徹底解説 医療

医療×ITで急成長を遂げている企業の一つが「株式会社メドレー」です。医療・介護の課題にテクノロジーで挑むその姿勢や、展開するサービスの内容から、注目するべき理由が数多くあります。

本記事では、株式会社メドレーの基本情報から事業内容、今後の展望、働く環境までを詳しくご紹介します。特に、成長産業への転職や就職を考えている方にとって、有益な情報をお届けします。

株式会社メドレーとは?企業の基本情報をチェック

まずは株式会社メドレーの企業概要を整理しておきましょう。どのような企業で、どんな体制のもとで運営されているのかを理解することが、事業内容への理解にもつながります。

会社名 株式会社メドレー
代表取締役 瀧口 浩平(代表取締役社長 CEO)
設立年月日 2009年6月5日
所在地 〒106-6113
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 13F
グループ会社 株式会社パシフィックメディカル
株式会社メドレーフィナンシャルサービス
株式会社ASFON TRUST NETWORK
アクシスルートホールディングス株式会社
株式会社メドレーウィズ
MEDLEY US, Inc.
Medley Philippines Inc.
公式サイト https://www.medley.jp/

株式会社メドレーは、「『納得できる医療』の実現」というビジョンを掲げ、医療・介護分野が抱える本質的な課題に対して、テクノロジーと仕組みの力で挑戦し続けている企業です。

単なるIT化にとどまらず、業界構造そのものに向き合いながら、患者・医療従事者・運営者のすべてが「納得できる医療」の在り方を模索する姿勢が、メドレーの根幹をなしています。

その活動の根底には、「医療の非対称性をなくす」という強い問題意識があります。たとえば、医療機関によって提供されるサービスの質や方針にばらつきがあること、患者が自身にとって最適な治療を選ぶための十分な情報を持てないことなど、医療の世界では情報と選択肢の格差が依然として存在しています。メドレーはこうした構造的な課題に対し、テクノロジーと情報の透明性を軸にしたアプローチを展開しています。

また、同社の特徴のひとつとして、プロダクト開発において「現場主義」を徹底している点が挙げられます。現場の医師や看護師、介護士などのリアルな声を反映することで、理想論ではなく、実際に使われ、信頼されるプロダクトを目指しています。医療にまつわるあらゆる不自由を技術で減らしていく。その意思が、メドレーの各事業に通底する哲学となっているのです。

株式会社メドレーの主な事業内容

株式会社メドレーは、多岐にわたるサービスを展開しており、それぞれのサービスが医療ヘルスケア分野における特定の課題解決に貢献しています。

メドレーの事業は「人材プラットフォーム事業」と「医療プラットフォーム事業」に大きく分かれており、どちらも日本の医療が直面する深刻な課題に対し、ITの力でアプローチしている点が特徴です。

ここでは、メドレーの主要事業を詳しく解説し、その社会的な意義や具体的な機能について掘り下げていきます。

人材プラットフォーム事業

株式会社メドレーの事業の柱の一つが、医療・介護・福祉分野に特化した人材マッチング事業です。

慢性的な人材不足が課題となっているこの領域において、テクノロジーを活用した効率的な採用活動を支援し、医療従事者と事業者双方の課題解決に貢献しています。

医療介護人材採用システム「ジョブメドレー」

医療介護人材採用システム「ジョブメドレー」

ジョブメドレーは、医療・介護・福祉・保育などの分野に特化した求人情報プラットフォームで、国内最大級の規模を誇ります。

医療機関や福祉施設が求人を掲載し、求職者は自ら応募できる「ダイレクトリクルーティング型」の仕組みを採用しており、従来の紹介型サービスとは異なる、効率的かつ透明性の高いマッチングが実現されています。

ジョブメドレーは、スマートフォンやPCから簡単に応募できるだけでなく、面接日程の調整や施設とのやり取りもシステム内で完結。

さらに、登録者のスキルや経験に合わせたスカウト機能や、職場の口コミ情報を参考にできる機能も備わっており、多角的な視点から転職活動をサポートしています。

また、求人職種は医師・看護師・歯科衛生士・介護職員・保育士など幅広く、全国各地の求人数が豊富なため、都市部はもちろん地方で働きたい人にとっても心強いサービスとなっています。

少子高齢化が進む日本において、医療・介護人材の確保は喫緊の課題であり、ジョブメドレーは、この人材ミスマッチを解消することで、地域医療の維持・発展、そして介護サービスの質の向上に大きく貢献していると言えるでしょう。

学び直しを支援するオンライン研修サービス「ジョブメドレーアカデミー」

学び直しを支援するオンライン研修サービス「ジョブメドレーアカデミー」

ジョブメドレーアカデミーは、医療・介護・保育などの分野で働く人々が、実務に役立つ知識やスキルを継続的に学べるオンライン研修サービスです。動画を中心とした学習コンテンツを自宅や職場から好きなタイミングで受講でき、現場で働く専門職が“学び直し”を日常的に実践できる環境が整えられています。

看護師や介護職員など、業務に追われてなかなか外部研修に参加できない人にとって、時間や場所に縛られないeラーニングの形態は非常に実用的です。また、コンテンツの多くは実際の現場での課題や対応をテーマにしており、理論だけでなく、すぐに実務で活かせる内容が多いことも特徴です。

施設側にとっても、スタッフのスキルアップを促す手段として導入しやすく、組織全体のサービス品質向上にもつながっています。こうした学習支援サービスを通じて、メドレーは人材の定着と成長、そして医療・介護現場の持続可能性を支える土台づくりを進めています。

多職種向け求人メディアの老舗ブランド「GUPPY(グッピー)」

多職種向け求人メディアの老舗ブランド「GUPPY(グッピー)」

GUPPY(グッピー)は、医療・福祉・介護・保育などの職種に特化した求人情報を提供する専門メディアで、1999年のサービス開始以来、長年にわたって多くの医療従事者や事業者に利用されてきた老舗のブランドです。歯科医師や薬剤師、臨床検査技師など、専門性の高い職種にも対応していることから、他の求人サービスにはない深いマッチング力を持っています。

GUPPYでは、求職者がプロフィールを登録し、スカウトを受ける形で転職活動を進めることができるほか、適性診断やキャリア相談といったサポート機能も用意されており、単なる求人掲載にとどまらないトータルなキャリア支援が特徴です。

また、大学や養成校との連携により、新卒者向けの情報提供にも強みを持っており、医療系人材の“入口”から“定着”までをカバーする構造となっています。現在はジョブメドレーと連携しながら、より幅広い人材層へのアプローチを強化しており、両サービスの相互補完によって、医療人材市場全体の流動性とマッチング精度を高めています。

医療プラットフォーム事業

メドレーの事業のもう一つの柱が、医療・介護の現場における非効率を解消する各種ITサービスの提供です。

単なる情報提供にとどまらず、患者と医療機関をつなぎ、診療・経営のあらゆるプロセスを支援するプラットフォームを構築することで、医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推進しています。

医療機関向けクラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」

医療機関向けクラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」

CLINICS(クリニクス)は、医療機関向けのクラウド型業務支援システムで、オンライン診療のプラットフォームとして広く知られていますが、実際にはそれ以上の多機能を備えた統合ソリューションです。

たとえば、予約受付や問診票のオンライン化、電子カルテとの連携、会計処理、さらにはレセプトの作成や請求といった診療所経営における一連の業務を、すべて1つのクラウドサービス上で完結できます。診療の質を損なうことなく業務効率を最大化できる点が、医療現場から高く評価されています。

オンライン診療機能も非常に充実しており、患者は自宅などからスマートフォンやPCを使って診察を受けることが可能。特に慢性疾患の再診や経過観察などに適しており、通院の負担を軽減しながら、継続的な医療の提供を可能にしています。

CLINICSは、単なるツールではなく、「医療機関の経営インフラ」として進化し続けており、全国のクリニックや中小規模病院での導入が進んでいます。

薬局と患者をつなぐクラウドサービス「Pharms(ファームス)」

薬局と患者をつなぐクラウドサービス「Pharms(ファームス)」

Pharms(ファームス)は、調剤薬局向けに開発されたクラウド型の患者支援・業務支援サービスです。オンライン服薬指導、電子お薬手帳、患者とのチャット機能などを一元化することで、薬局の業務効率化と患者とのコミュニケーションの質向上を両立させています。

特に注目されているのは、患者が自宅からスマートフォンやPCを通じて薬剤師の服薬指導を受けられる機能で、対面が難しい場面でも安心して薬の説明を受けられる環境を提供しています。また、薬局にとっても、患者情報の管理や調剤後のフォローアップをスムーズに行えるため、慢性的な人手不足や業務過多といった課題解決に貢献しています。

Pharmsは、薬局が地域医療のハブとして機能するために必要な「継続的な関係づくり」を支援しており、単なるツールにとどまらず、地域医療の基盤強化にも寄与するサービスです。

歯科医院の運営をデジタルで支える「Dentis(デンティス)」

歯科医院の運営をデジタルで支える「Dentis(デンティス)」

Dentis(デンティス)は、歯科クリニック向けの業務支援・患者管理クラウドサービスです。予約管理、問診、診察記録、会計、オンライン診療など、診療に必要な機能を一つのプラットフォームで統合し、現場の煩雑な作業を効率化します。

歯科医院では、患者一人ひとりの診療履歴や治療計画を詳細に把握・共有することが求められますが、Dentisではそれをクラウド上で安全かつ簡単に管理できるため、診療の質の向上と業務の属人化解消が期待できます。また、スマホを活用したリマインド通知やオンラインでの問診記入など、患者の利便性も大きく高まっています。

導入によって、スタッフの業務負担軽減だけでなく、患者の来院体験の質までを包括的に改善できる点が、多くのクリニックから支持を集めている理由の一つです。Dentisは、歯科医療の現場に最適化された“スマートな医院経営”を実現するパートナーといえるでしょう。

医療情報サイト「MEDLEY」

医療情報サイト「MEDLEY」

MEDLEYは、信頼性の高い医療情報を提供する総合サイトとして、病気や健康に関する正確な情報を一般の方に分かりやすく提供することで、健康リテラシーの向上と適切な医療選択をサポートしています。

このサイトには、病気の解説や症状別のセルフケア方法、予防医学に関する情報、医療機関の選び方など幅広いテーマの医療情報が掲載されており、専門家による監修のもと、エビデンスに基づいた情報提供を心がけているのが特徴です。

医師や薬剤師などの専門家が執筆・監修しているため、誤った情報が少なく信頼性の高い情報源として機能しています。また、専門用語を避け、一般の読者にも理解しやすい言葉で情報を提供しており、日常の健康相談から専門的な病気の解説まで幅広いニーズに対応しています。

昨今、インターネット上には不正確な医療情報も溢れており、適切な情報を見極めることが重要になっていますが、MEDLEYは信頼できる医療情報を提供することで、人々の健康意識を高め、誤った情報に基づく判断を防ぐことに貢献しています。

その他の取り組み

メドレーは既存の人材・医療プラットフォーム事業に加え、社会的ニーズに応える新たなサービス開発にも力を注いでいます。その中でも注目すべきは、介護や多職種連携、海外展開といった次の領域への広がりです。

これらのサービス群はすべて、同社が掲げる「納得できる医療の実現」という理念に根ざした取り組みです。既存の枠にとらわれない展開力と、現場に即した実装力がメドレーの強みであり、今後の医療のあり方にも大きな影響を与える可能性を秘めています。

介護施設向け経営支援システム「介護のほんね」

介護施設向け経営支援システム「介護のほんね」

介護のほんねは、介護施設の探し方から入居相談までをサポートする、介護施設選びのプラットフォームです。

このサービスでは、ユーザーが地域や費用、サービス内容などの条件から最適な介護施設を探すことができ、資料請求や見学予約、入居相談まで一貫してサポートを受けることが可能です。介護施設側には、入居者募集のための情報掲載や、経営効率化のためのツールを提供しており、多角的な支援を行っています。

全国各地の介護施設情報を網羅しており、詳細な情報と写真で比較検討ができる豊富な施設情報が強みです。また、介護のプロフェッショナルである専門相談員が、施設選びの悩みや疑問に無料で応え、利用者が安心して施設を選択できるよう支援しています。

入居者募集だけでなく、人材採用や業務効率化など、介護施設の経営課題を包括的にサポートすることで、介護施設の経営を多角的に支援している点も特筆すべきでしょう。

高齢化社会において、適切な介護施設の選択は家族にとって大きな課題です。介護のほんねは、情報格差を解消し、利用者が安心して介護施設を選べる環境を提供することで、高齢者とその家族の生活の質向上に貢献しています。

れんけーさん from 介護のほんね

れんけーさん from 介護のほんね

「れんけーさん from 介護のほんね」は、医師・看護師・薬剤師・介護士など多職種が関わる地域医療の現場で、患者ごとの情報共有や業務連携を支援するクラウドサービスです。

チャット形式でのやり取りや記録管理などが簡単に行えるため、関係者間のコミュニケーションの効率化と質の向上に寄与しています。

Jobley(US版)

Jobley(US版)

メドレーは日本国内だけでなく、海外にもサービスを広げています。「Jobley(US版)」は、日本語を話せる医療従事者向けに、アメリカ国内での求人マッチングを行う人材プラットフォームです。

主に在米日系クリニックなどの需要を捉えた展開で、グローバルな人材流動にも貢献しています。

メドレーの強みと成長戦略

株式会社メドレーがヘルスケアIT分野でこれほどまでに存在感を示す理由は、その確固たる強みと明確な成長戦略に深く根ざしています。ここでは、メドレーが業界をリードする要因について、その核となる要素を掘り下げていきます。

医療現場への深い理解とテクノロジーの融合

メドレーが持つ最大の強みは、医療現場への深い理解に基づいたサービス開発を行っている点にあります。創業者が医師であるという背景に加え、医療従事者や医療機関との密な連携を常に図ることで、現場が抱えるリアルな課題やニーズを正確に把握しています。

この深い理解があるからこそ、単に便利なITツールを提供するだけでなく、医療現場で本当に役立ち、かつ使いやすいサービスを生み出すことができるのです。

彼らは、医療機関や介護施設からのフィードバックを積極的に取り入れ、サービスの改善や新機能の開発に常に活かしています。これにより、ユーザーにとって真に価値のあるサービスを提供し続けており、医療従事者が日々の業務でストレスなく使えるよう、直感的で分かりやすいユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)を追求しているのです。

多角的な事業展開によるシナジー効果

メドレーは、人材、システム、情報提供といった異なる角度から医療ヘルスケア分野の課題にアプローチする、多角的な事業展開を行っています。これらの事業はそれぞれ独立しているように見えながらも、実は密接に連携し、互いに強力なシナジー効果を生み出しているのが特徴です。

例えば、「ジョブメドレー」で人材を確保し、その人材が働く医療機関の業務効率を「CLINICS」で向上させるという形で、医療機関の運営を包括的にサポートしています。人材が不足すればシステムを導入しても十分に活用されませんし、システムが非効率であれば優秀な人材も離れてしまう可能性があるため、両事業を組み合わせることで、より効果的な支援が可能となります。

また、「MEDLEY」で提供される信頼性の高い医療情報は、「CLINICS」を通じて患者に適切な情報を提供することに繋がり、さらに「CLINICS」の利用データは「MEDLEY」のコンテンツ拡充にも活用されるなど、情報の循環が生まれています。

医療機関、介護施設、医療・介護従事者、そして一般の患者まで、幅広い顧客基盤を持つことで、それぞれのニーズを深く理解し、新たなサービス開発へと繋げているのです。

積極的なM&A戦略と新規事業への挑戦

メドレーは、自社開発に留まらず、M&A(合併・買収)も積極的に活用することで、事業領域の拡大と競争力の強化を図っています。既存事業との相乗効果が期待できる企業を買収することで、提供できるサービスの幅を広げ、市場シェアを効果的に拡大しています。

さらに、変化の激しい医療業界において、常に新たなニーズを捉え、新規事業にも果敢に挑戦し続けています。医療制度や社会構造の変化、テクノロジーの進化に迅速に対応し、常に一歩先の医療ヘルスケアサービスを模索する姿勢が伺えます。

例えば、オンライン診療の普及は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって加速しましたが、メドレーはその以前からその重要性に着目し、「CLINICS」の開発を進めていたことからも、先見性を持って未来を見据えていることが分かります。

株式会社メドレーの将来性|成長の根拠と今後の展望

転職を検討している方にとって、企業の将来性は重要な判断材料です。メドレーが今後も成長し続けると考えられる理由を、具体的なデータや外部環境と合わせて考察し、解説します。

1. 医療DXの追い風

国内の医療ヘルスケア分野における**DX(デジタルトランスフォーメーション)**は、今後も加速していくことが確実視されています。新型コロナウイルス感染症の流行を機に、オンライン診療や電子処方箋の導入が進み、デジタル化への抵抗感が薄れたことが大きな要因です。

政府も「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の改定や、マイナンバーカードを利用した保険証機能の普及を推進しており、医療のデジタル化を強力に後押ししています。こうした外部環境の追い風を受け、メドレーの主力事業であるCLINICSやPharmsは、今後も市場を拡大していくことが見込まれます。

2. 人口動態の変化と人材不足

日本社会は世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進行しており、医療・介護ニーズが増大する一方で、それを支える人材は不足しています。

2040年には医療・介護従事者が約69万人不足するという推計もあり、この人材需給ギャップを埋めるための効率的な採用プラットフォームは、社会にとって不可欠なインフラとなります。国内最大級の求人サイトであるジョブメドレーは、この社会課題の解決を担う中心的な存在として、今後も安定的な成長が期待されます。

3. 多角的な事業展開による盤石な経営基盤

メドレーの強みである「人材×医療」の多角的な事業展開は、特定の市場に依存しない盤石な経営基盤を築いています。

たとえば、医療機関向けクラウドサービスであるCLINICSが普及すれば、それに伴って医療従事者の採用ニーズも高まり、ジョブメドレーの利用拡大にもつながります。このように、事業間のシナジー効果によって、それぞれの事業が互いに成長を促し合う好循環が生まれているのです。これにより、外部環境の変化にも強く、安定した成長が見込める企業と言えるでしょう。

4. 株価動向と市場からの評価

株式市場での評価は、企業の将来性を示す重要な指標の一つです。株式会社メドレーは、上場後、オンライン診療サービスの普及期待を背景に大きく注目を集め、株価は急騰しました。

その後、市場全体の動向や成長株への評価変化によって変動はあったものの、同社が日本の医療DXを牽引する存在として、機関投資家やアナリストから高い関心を集め続けている事実は変わりません。

これは、メドレーのビジネスモデルと成長戦略が、社会課題の解決に直結し、将来にわたって収益を生み出す可能性を秘めていると市場が評価していることの証です。もちろん株価は常に変動するものですが、ヘルスケアIT分野のリーディングカンパニーとして継続的に注目されているという事実は、企業としての信頼性や将来性の高さを裏付ける要素と言えるでしょう。

メドレーで働く魅力とキャリアパス|社員の声から紐解く働きがい

株式会社メドレーは、医療ヘルスケアの未来を創造するという高い志を持つ社員が集まる場所です。ここでは、メドレーで働く魅力や、どのようなキャリアパスが描けるのかについて、社員の働きがいや企業文化に触れながら解説します。

社会貢献性の高い事業への従事

メドレーの事業は、日本の医療ヘルスケアが抱える社会課題の解決に直結しています。

医療現場の非効率性を解消し、患者さんの医療アクセスを改善し、医療従事者の働き方をより良いものに変えていく。こうした社会貢献性の高い事業に携われることは、社員にとって大きなやりがいとなっているのです。

ポイント1:自身の仕事が社会に与える影響を実感できる

開発したシステムが医療現場で使われ、患者さんの利便性向上に繋がるなど、自身の仕事が社会に貢献していることを肌で感じることができます。

「医療ヘルスケア領域の様々なクライアントと接することができ、そこが面白いところ」「サポートした求人に応募が入り、採用まで至るととても感謝されるので、それもやりがいに繋がっています」といった現役社員の声にも見られる通り、自身が医療を行う訳ではなくても、間接的に日本の医療業界の発展や環境向上に役立っているという点がモチベーションにつながる仕事であることが伺えます。

ポイント2:医療という専門分野での知見の深化

医療の専門知識を持たない社員であっても、日々の業務を通じて医療業界への理解を深め、自身の専門性を高めることができます。

多様性と挑戦を尊重する企業文化

メドレーには、医師、エンジニア、デザイナー、ビジネス職など、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まっています。それぞれの専門性を尊重し、協力し合うことで、より良いサービスを生み出しています。また、変化の激しいヘルスケアIT業界において、常に新しい挑戦を奨励する文化があります。

ポイント1:フラットな組織

役職や職種に関わらず、活発な意見交換が行われるフラットな組織風土があります。自身のアイデアや提案がサービスに反映されるチャンスも多いです。

元インターン生(現社員)の書いたブログでは、メドレーのインターン初日に受けた印象として、以下のように語られています。

インターン生として入社初日、私は今までに経験したことのない衝撃な出来事に遭遇します。

ラフな格好のメンバー、そして誰に対してもフランクな口調でのミーティング。フランクな中でも、今まで会ったことのないようなもの凄いキャリアを築いてきたメンバーたちの緻密な戦略と、計画達成に向けた施策などは私にとって今まで経験したどのミーティングよりも濃密かつ衝撃な時間でした。

引用:https://www.wantedly.com/companies/medley/post_articles/60834

ポイント2:挑戦を後押しする環境

新しい技術やサービス開発に積極的に挑戦することを推奨しており、失敗を恐れずにチャレンジできる環境が整っています。

若手が育ちやすい環境という点も魅力のひとつで、インターン生から新卒入社した社員が2年目でセールスチームのリーダーとなった実績も。努力次第では20代でマネージャーに抜擢されることもあります。

名だたる企業の第一線で活躍した実績のあるメンバーが中途採用でメドレーに集結していることから、実力のある先輩のすぐ近くで学べる機会も豊富です。

充実した福利厚生とワークライフバランス

社員が安心して働き、最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、メドレーは充実した福利厚生とワークライフバランスを重視しています。

ポイント1:柔軟な働き方

リモートワーク制度の導入やフレックスタイム制度など、社員一人ひとりのライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を推奨しています。

有給休暇の使い方にも柔軟性があり、時間単位での取得が可能。また、勤務時間の変更も1日単位で行うことができます。実際、「勤務時間の変更にも柔軟に対応してくれる」という口コミもあり、育児中の人も安心して働くことができる環境ということです。

年間休日は120日以上あり、完全週休2日制に加え服装・髪型は自由。社用携帯の支給や社用PCの持ち帰りもありません。仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけて働きたい人におすすめです。

ポイント2:スキルアップ支援

研修制度や資格取得支援など、社員のスキルアップをサポートする制度が整っています。

入社時から3カ月間を新人研修の期間とし、リーダーやマネージャーのもとで医療・介護業界についての専門知識からメドレーでの業務の流れを学びます。

「組織全体の透明性」を大事にしているメドレーでは、社内wikiや定例会議の情報共有などを使って社内の情報を多くの人がすぐに把握できる環境も整っています。

株式会社メドレーの採用情報

株式会社メドレーの採用募集は、公式サイトから確認することができます。非常に様々な職種を募集しており、海外での活躍を目標としている方にとっても挑戦しがいのある募集もあります。

今回は、株式会社メドレーの新卒採用情報(インターンシップ)について詳しく紹介します。

新卒採用(インターンシップ情報)

株式会社メドレーでは、社会課題をテクノロジーで解決することに意欲的な学生を対象に、エンジニアの新卒採用を目的としたサマーインターンを実施しています。新卒入社(エンジニア)を目指している場合は、まずエンジニア新卒採用に繋がるサマーインターンに参加しましょう。

このインターンシップは、単なる実務体験ではなく、AIを含む最新技術を活用した実践的なプロダクト開発を通して、学生の技術力と思考力を高めると同時に、メドレーのカルチャーを深く理解してもらうことを目的としています。

インターンシップ概要

エンジニア向けサマーインターンは、メドレーの六本木本社で実施されます。期間は平日の2週間で、参加者には2週間で150,000円の報酬が支払われます。遠方からの参加者で条件を満たす方には、交通費と宿泊費も支給されるため、地方在住の学生も安心して参加できます。

これは単なる就業体験ではなく、実践的な開発を通して、メドレーが日本の医療ヘルスケア分野でどのように社会課題を解決しているかを体感できる貴重な機会です。

プログラム内容と得られる経験

このインターンシップは、次の2つのフェーズで構成されています。

インプットフェーズ(1週目): 会社や事業、プロダクトの理解を深める期間です。実際のプロダクトチームに配属され、社員メンターとの1対1の面談を通じて、業務にスムーズに入ることができます。

開発フェーズ(2週目): チームの一員として、生成AIなどの新しい技術を積極的に活用しながら、プロダクト開発に取り組みます。コードの修正やテスト、本番環境へのリリースまで、実際の開発プロセスを一通り経験できます。

参加メリット

このインターンシップに参加することで、学生はメドレーのベテランエンジニアから直接、継続的な技術レビューやフィードバックを受けられます。さらに、CTOやVPoEといった経営陣とのランチセッションが用意されており、企業のビジョンや技術戦略について直接聞くことができる貴重な機会も得られます。

また、インターンシップで特に優れた成果を上げた学生には、その後の選考プロセスの一部が免除される可能性があります。これは、実力次第で早期に採用内定に近づけることを意味しており、非常に大きな魅力と言えるでしょう。

求める人物像

Webアプリケーション開発経験を持つ学生(卒業年度は不問)で、新しい技術への強い興味や学習意欲、そして社会課題を技術で解決したいという熱意を持つ人材を求めています。チームでの協調性や、医療という専門性の高い領域に誠実に向き合う姿勢も重要視されています。

まとめ|株式会社メドレーが描く医療ヘルスケアの未来

株式会社メドレーは、「医療ヘルスケアの未来をつくる」という企業理念のもと、テクノロジーを駆使して日本の医療・介護分野が抱える長年の課題解決に取り組んでいます。

ジョブメドレーによる人材不足の解消、CLINICSによる診療の効率化と患者アクセスの改善、介護のほんねによる介護施設選びの支援、MEDLEYによる信頼できる医療情報の提供など、多角的な事業展開を通じて、医療現場と患者さんの双方にとってより良い環境を構築しています。

メドレーの強みは、医療現場への深い理解とテクノロジーの融合、多角的な事業展開によるシナジー効果、そして積極的なM&A戦略と新規事業への挑戦にあります。これらの強みを活かし、同社はヘルスケアIT分野において常に新たな価値を創造し続けています。

また、メドレーで働くことは、社会貢献性の高い事業に携わるやりがい、多様性と挑戦を尊重する企業文化、そして充実した福利厚生とワークライフバランスの中で、自身のキャリアを大きく成長させるチャンスに溢れています。

超高齢社会を迎える日本において、医療ヘルスケア分野のDXは必要不可欠です。株式会社メドレーは、その変革の最前線に立ち、テクノロジーの力で誰もが安心して医療を受けられる社会、そして医療従事者が働きやすい社会の実現を目指しています。

彼らが描く医療ヘルスケアの未来は、私たち一人ひとりの生活に直結する、明るく希望に満ちたものとなるでしょう。

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