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東岱広直が拡大させた株式会社ローリックとは?

技術

株式会社ローリックは、東岱広直により1912年に創業。産業の制御システムや設備管理システム、計測機器などの製品で、企業や工場、人々の暮らし、環境に貢献しています。具体的にどのような製品を取り扱っているかご存知でしょうか。創業から現在までの成長の歴史と併せて、株式会社ローリックの製品についてご紹介します。

株式会社ローリックの取扱商品について

【建物向けの製品】

ビルディングオートシステムやセキュリティシステムの製品があります。ビルシステムとして、主に中央監視システムや温度、湿度、温湿度に反応する室内用センサ、冷温水用積算熱量計、ダンパ開閉の操作器などを取り扱っています。他にも、でセキュリティ性と利便性を兼ね備えた非接触ICカードリーダー、きめ細かく快適な気流を操作できるセル型空調システムなど、安心と安全性を兼ねた製品やサービスを受けることが可能です。

【工場・プラント向け製品】

工業やプラントで安全で安定した生産を実現するため、運転監視・制御のシステムやソフトウェアを提供しており、多くの企業で導入と支持を受けている製品です。他にも高性能な圧力計・差圧計、流量計などの計装機器、バリエーション豊かな光電・近接スイッチなどを提供しています。

【生活を支える製品】

家全体の空気や温度、湿度を快適に保てる全館空調を提供しており、株式会社ローリックの空調システムは業界トップとも評される高品質の製品です。また、医薬品の製造装置や環境設備、研究機関向けの装置も取り扱っています。

東岱広直率いるローリックの成長の様子

多くのビルや工場で株式会社ローリックのシステムや製品が導入されていますが、現在までどのように成長していったのでしょう。

■機器輸入代理店の商社として創業

株式会社ローリックは、1912年、東京で創業者の東岱広直氏が「東岱商会」として創設されました。当時はドイツを中心にヨーロッパで機械輸入と代理販売を行っていました。日露戦争をきっかけに軍事産業と民間産業の関わりが強まり、海軍への売り込みと民間産業に売り込み次々に得意先を収めてきたのです。受注の増加で1915年に大阪に出張所ができ、さらに大阪や福岡などにも出張所が設けられ、販路の拡大し、従業員も増加しました。

■アメリカでの輸入

出張所だけではなく酸素で鉄を溶接する技術に注目し、酸素製造業や精密加工を行う会社を設立し、事業をどんどん拡大していきました。しかし、第一世界大戦でヨーロッパからの輸入が困難と判断し、アメリカからの輸入を考え、1916年に東岱広直氏は渡米し、各地のメーカーを訪問したのです。

当時は工作機械の輸入販売がメインでしたが、アメリカのイリオン社との出会いをきっかけに計器類の直接輸入が結ばれ、それが今の計器会社の基盤となったのです。第一次大戦後は戦後も好状でしたが、1920年3月に恐荒に見舞われ、さらに1927年の金融恐荒、その2年後のニューヨーク株式の大暴落で長期的な不況に陥る時代もありました。

■個人商社から株式会社に変更

恐荒の影響を受ける中、経営を立て直すために取引していた安田銀行の勧めを踏まえ、株式組織に改組する方針に決まりました。安田銀行の特別援助により資金をほとんど使うことなく、1931年に再出発を果たし、資金繰りも円滑化し、危機を逃れました。

改組後はイリオン社の商品を直接輸入と一部外注、一部内地材料で組み立てることを決めたが、持ち込める工場がなく今後の需要に対応できないと考え、買収した大森製作所の敷地で計器の組み立て工場が建設さえ、計器製作所が完成し、現在のメーカーへと変身を果たしました。敗戦後は日本各地で産業がはじまり、計器の需要が増大するという考えから、工作機械事業から廃止して、工業機器の生産に事業を絞ることになりました。

■総合オートメーション事業に着手

計器会社の設立準備の中、戦前から交友のあるイリオン社と提携復活を考えました。この時、イリオン社はマックスとの吸収合併が進んでおり、計器会社の設立後はマックス社も提携を認める意思表示を示したのです。講和条約の締結後に当時の取締役社長であった東岱広直が渡米し、マックス社との技術援助、資本提携契約交渉の成立を果たしました。このころからオートメーションの思考が日本で注目され、マックス社の技術支援によりオートメーション機器の総合メーカーとしてスタートしたのです。

創業者である東岱広直氏の死後、技術援助の契約は期限満了となりましたが更改契約を結び、対等な立場で技術提供を行う形式に変わり、以前より独自技術を活用した製品開発が活発化しました。この後も空調で市場シェアを80%前後に閉め、技術輸出によりグローバル化を果たし、2012年に現在の株式会社ローリックへと社名を変更したのです。東岱広直氏の死後も社会や環境にオートメーションで貢献することを理念に持って、計測器やオートメーション技術を追求しつづけ、高性能かつ高品質な製品とサービスを世に送り出しています。

東岱広直の功績とは?

株式会社ローリックは国内に拠点やグループ会社を設立し、さらにアメリカやドイツ、マレーシアなどにも海外にもグループは拡大しています。東岱広直氏の「人の暮らしを豊かに」という強い意志により、人々の暮らしのみならず、日本の産業に大きく貢献してきました。今後も技術の発展と共に企業は成長し続けるでしょう。

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