東京鐵鋼株式会社は「高強度ネジテツコン」だけじゃない!注目の事業と今後の展開とは?

東京鐵鋼株式会社は「高強度ネジテツコン」だけじゃない! 上場企業

東京鐵鋼株式会社は鉄筋コンクリート用棒鋼などの建設資材製造を主力にする日本の東証1部上場企業です。本記事では、東京鐵鋼株式会社の企業情報や沿革、経営ビジョンなどを紹介します。

東京鐵鋼株式会社ってどんな企業?

 東京鐵鋼株式会社 企業情報
会社名 東京鐵鋼株式会社
英訳名 TOKYO TEKKO CO.,LTD.
東京本社 〒102-0071
東京都千代田区富士見2-7-2
ステージビルディング10階・11階・12階
TEL 03-5276-9700
本社工場 〒323-0819
栃木県小山市横倉新田520
会社設立 昭和14年6月23日
URL http://www.tokyotekko.co.jp
グループ企業 ・トーテツ興運株式会社
・トーテツ産業株式会社
・東京鉄鋼土木株式会社
・トーテツメンテナンス株式会社
・株式会社関東メタル
・トーテツ資源株式会社
共販会社 ・東北デーバー・スチール株式会社
・東京デーバー販売株式会社

東京鐵鋼株式会社は鋼材メーカーで、創業は1939年(昭和14年)にさかのぼります。都内にも本社を構えていますが、企業の要となる本社工場は栃木県小山市にあります。1971年6月に東証2部上場、それから僅か3年足らずの1974年4月に東証1部上場企業となりました。

東京鐵鋼株式会社の企業理念

東京鐵鋼株式会社は、会社経営の面でも「会社は社会の公器である。」を社是としています。社会の公器として社会貢献を重視する姿勢は経営目標にも現れています。「最良の製品」「最高の業績」「最善の職場」の3つを実現することが経営目標とされています。

高度な製造技術力・開発技術力・施工技術力を持ったオンリーワン企業グループを目指します

東京鉄鋼グループは

  • 鉄のリサイクルを通じて社会に貢献します
  • 最先端の建設パーツ・システムを開発して建設業の発展に寄与します

引用:東京鐵鋼株式会社 公式ホームページ

と掲げられたグループ経営理念からも、常に業界トップの成果をおさめてゆくという気概が感じられますね。

東京鐵鋼株式会社の事業

東京鐵鋼株式会社の事業は大きく分けて「鉄鋼事業」と「環境リサイクル事業」のふたつに分かれます。

鉄鋼事業

製品・サービス
・鉄筋コンクリート用棒鋼 ・鉄骨露出型柱脚工法
・ネジテツコン専用継手 ・SA級継手(土木向け)
・ネジテツコン専用定着金物 ・エポキシ樹脂塗装鉄筋・継手
・異形棒鋼用モルタル充填式継手 ・耐震補強工法
・溶接閉鎖型せん断補強筋

東京鐵鋼株式会社の主力商品は高強度ネジテツコンという、鉄筋コンクリートの骨となる鉄筋です。

日本の土地は狭いため、必然的に高層ビルが多く建てられています。加えて地震大国でもあるため、高度な耐震技術のあるビルの建設が必須です。これは建設業界において長年の課題でもありました。

東京鐵鋼株式会社は、この課題克服のため鉄筋コンクリート造の中核技術とも言える高強度ネジテツコンの開発に注力し、進化を追求していきました。オフィスやマンションなど大人数の人が集まる超高層オフィスやマンションを支える高強度鉄筋のトップメーカー、それが東京鐵鋼株式会社です。

高強度ネジテツコンのポイントはその強度だけではありません。「ネジテツコン」という表面がネジ状の鉄筋は、鉄筋同士を接合する際に専用の継ぎ手を使用します。専用の継ぎ手を使う事によって、普通ならガス圧接する鉄筋を機械的に接合できるように鉄筋を改良したのです。その結果、ガス圧接をできる専門の職人以外でも簡単に作業ができるようになっただけではなく、悪天候の中でも作業が進められるという大きなメリットが生まれました。これは建設業界にとっても大きな革新となりました。

現在も東京鐵鋼株式会社は最先端技術を導入した製造ラインや徹底した品質管理能力を駆使しながら、高強度ネジテツコンの開発と高強度化を進め、常に業界最先端の技術を提供し続けているのです。

こうして常に業界最先端の製品を開発し続ける事を可能にした背景は、東京鐵鋼株式会社の開発主導型の企業文化にあると公式ホームページには記載されています。開発に適した社内体制の整備はもちろん、大学・研究機関・ゼネコンとの共同開発を進んで行い、業界ニーズの収集もしっかり行うことで、市場に求められている製品を作り上げることができるのです。

環境リサイクル事業

製品・サービス
・廃自動車処理 ・廃アスベスト処理
・廃家電処理 ・複合廃棄物処理
・医療廃棄物処理 ・低濃度PCB処理

東京鐵鋼株式会社が未来に向けて関心を寄せるのは、より環境に配慮し、循環型社会に貢献していくということです。環境リサイクル事業は、そういった将来に向けての新たなチャレンジといえる事業です。

この事業は青森にある八戸工場を中心にして進められています。八戸工場には「電気炉溶融設備」「工場直結型シュレッダー設備」「廃プラ炭化炉施設」という3つの設備が整っており、建設業や医療現場など様々な業種で発生する「廃棄物を安全に処理したい」というニーズに応える事が可能です。

以下の動画は八戸のブランドを域外に発信している「Buyはちのへ」の「突撃!はっぴーTV」で東京鐵鋼株式会社の取り組みが紹介された際の動画です。

八戸工場の電気炉はアーク炉と呼ばれるアーク放電を利用した設備で、鉄スクラップを融解する際の温度は1600℃以上にもなります。この高温を利用して使用済みの注射器などの医療廃棄物や
吸い込んでしまうと肺がんにつながる恐れもある廃アスベストを融解する事により、有害物質を無効化する事が可能なのです。

東京鉄鋼が毎年発行している「環境報告書」

引用:東京鉄鋼株式会社 環境報告書 2019

さらに、東京鐵鋼株式会社は年に1度、環境省の「環境報告ガイドライン」を参考にした「環境報告書」を発行しています。これは東京鐵鋼グループの環境活動や社会貢献活動について報告したもので、企業として環境を守るためにどんな目標を立てて活動したか、その目標を達成できたか、具体的にどんな活動を行ったのかが記載されています。

東京鐵鋼株式会社の経営ビジョン

2013年10月には韓国現地法人を設立し、日本と同じく需要の高まっている超高層建築物件への製品納入を始めています。2015年には海外事業部を立ち上げ、台湾やシンガポールをターゲットに事業を加速していくというビジョンもあります。

海外においても品質や安全性を追求し、かつ建設現場の省力化にも貢献できる東京鐵鋼株式会社の強みが発揮されています。そのビジネスモデルが評価され、2013年(平成26年)3月に実施された「グローバルニッチトップ企業100選」の<素材・化学部門 20社>にも名を連ねています。

東京鐵鋼株式会社が最も大切にしていることは、人材育成。クライアントのニーズに応える事ができる技術的知識や創意工夫のできる人材の育成を目指しています。

東京鐵鋼株式会社の口コミ

安定している企業
暗黙の了解で終身雇用が前提のような雰囲気。普通に仕事をしていればある程度の年齢で給料も上がるから年功序列というイメージもあるけど、上場企業なので安定している所はよい。出世すると給料も上がるので長く勤める価値がある。

上場企業ということもあり、企業の安定性に関しては文句なしという方も多いです。若いうちにガツガツ稼ぎたいという人よりも、ずっと同じ企業で安定した仕事がしたいという人の方が向いているのかもしれませんね。

休日出勤がない
よほどの事がなければ休日に出勤しなくてはいけないような事はありませんし、出勤の日も定時にあがる事が推奨されています。子どもがいるので、子どもの学校行事や通院で気兼ねなく休めるのがありがたいです。休日の日数も年間126日あり、有給休暇も基本的に希望した日に取れます。

口コミ内容によれば、定時にあがれる会社とのこと。上の役職の方が率先して定時に上がり部下を帰りやすくしてくれる部署もあるようです。その他、法人契約の保養所などもあり福利厚生も中々充実しているとの情報です。

まとめ|東京鐵鋼株式会社は国内トップシェア製品を持つのが強み!今後は海外にも目を向け更なる成長へ

東京鐵鋼株式会社は鉄筋コンクリート用の鉄筋「ネジテツコン」という国内シェアトップの製品を持つ東証1部上場企業です。そのトップである所以は、社内の技術者たちの多さだけではなく、大学・研究機関・ゼネコンとの共同開発を行う事で市場のニーズに合った商品をピンポイントで製造・販売できる点にあると言えます。今後の事業は海外に目を向けており、日本で安全な建物を作るための技術を海外で大きく展開できることが予想されます。

さらに、環境汚染問題にも着目し、最新設備を導入した施設で産業廃棄物を無害化し安全に廃棄できるようにしたり、再利用できるように加工したりする技術も磨いています。今後の活躍も期待できる企業ですね。

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