平和不動産株式会社は、金融と歴史を背負う日本橋兜町・茅場町で、「場づくり」を通じて東京の未来を再定義し続けています。
「場づくりの連続で、非連続な成長を遂げる“Bazukuri Company”へ」という長期ビジョン「WAY 2040」に基づき、歴史的建築をリノベーションし、新たな街の魅力を創出する。そんな挑戦が、若手世代にとっても志を高く保てる舞台であることを、これから詳しくご紹介します。
本記事では、事業戦略、再開発プロジェクトの最前線、そして若手にとっての働きがいある環境まで、平和不動産の真価を読み解いていきます。
平和不動産株式会社の概要
平和不動産株式会社は、1947年に証券取引所ビルのオーナー企業として創業して以来、日本の金融インフラを支える強い責任感を胸に、日本橋兜町・茅場町をはじめとする金融街の発展・価値創造に邁進してきました。
長く築いてきた信頼と実績を礎に、「Bazukuri Company」として場づくりを通じて未来に豊かさをもたらす姿を目指しています。
会社名 | 平和不動産株式会社 (英語名称:HEIWA REAL ESTATE CO.,LTD.) |
代表取締役 | 土本 清幸(代表執行役社長) |
設立 | 1947年7月 |
所在地 | 〒103-8222 東京都中央区日本橋兜町1番10号 |
事業内容 | 1.賃貸事業 証券取引所、オフィス、商業施設および住宅等の開発、賃貸、 管理 ならびに運営等 2.不動産ソリューション事業 3.その他の事業 |
上場市場 | 東京証券取引所(プライム市場) 名古屋証券取引所(プレミア市場) 福岡証券取引所 札幌証券取引所 |
公式サイト | https://www.heiwa-net.co.jp/ |
代表執行役社長・土本清幸氏が掲げるグループパーパスは、「人々を惹きつける場づくりで、未来に豊かさをもたらす」。これは平和不動産株式会社の存在意義を端的に示したもので、創業以来続く“場を通じた価値と感動の創造”を改めて明文化したものです。
2020〜2023年の中期経営計画「Challenge&Progress」を通じて、KABUTO ONEの開業など地域に新しい活気を吹き込むプロジェクトを推進し、営業利益120億円超・ROE6%以上という財務目標を達成しました。
さらに、変化の激しい社会環境に応じ、2024年3月に「WAY 2040」という長期ビジョンを策定し、2040年までの非連続な成長と脱炭素社会の実現に向けて舵を切っています。
現代の都市・社会が抱える働き方の多様化、高齢化・人口減少、SDGs対応、デジタル化など、複雑かつ深刻な課題に対し、平和不動産は不動産開発を超えた社会的価値の創造を事業の主軸に据えています。
積極的な再開発にとどまらず、金融都市・東京の国際競争力向上、防災・環境配慮への高度な取り組みを両立。この姿勢は、同社が「場づくりの連続で、非連続な成長を遂げる企業」すなわち“Bazukuri Company” として、未来にも通用する都市価値の土台を築いていることを示しています。
平和不動産株式会社の事業内容
平和不動産株式会社が展開する主力事業は、「再開発」「ビルディング」「アセットマネジメント」の3本柱。いずれも都市の未来を形づくる重要な取り組みです。
ここでは、それぞれの事業がどのように社会的意義を持ち、どのように企業価値と結びついているのかを整理していきます。
再開発事業
平和不動産の再開発事業は、金融街の旧来の価値を継承しつつ現代のニーズを融合させ、新たな都市空間を創出する取り組みです。
日本橋兜町・茅場町の再活性化プロジェクトでは、歴史ある街並みに先進的なオフィスや商業機能、緑豊かな公共空間を組み込み、2020年以降急速に進行中。KABUTO ONEやKITOKI、Edible KAYABAENなどはその象徴的な成果であり、単なる建物開発ではなく「場づくり」を通じて地域の魅力や交流、人の集いやすさを設計していく“Bazukuri”スタイルが特長です。
現在は札幌の大型再開発にも展開され、国内主要都市への横展開を通じて、企業としての存在感と社会価値を拡張しています。
ビルディング事業
平和不動産のビルディング事業は、創業期からのコア事業として全国主要都市に自社保有ビルを賃貸・管理し、安定収益を確保しています。東京証券取引所ビル、大阪や名古屋の証券取引所ビルを含む約50棟を有し、オフィス・商業物件を一貫して運営。
近年では金融都市・再開発地区で培った設計ノウハウをオフィスビル賃貸施設に活かし、多様なテナントニーズに応える快適なワークプレイスを提供しています。地域に根ざして長期的な価値を見据えた賃貸経営と資産保全を両立しています。
アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業では、平和不動産リート投資法人のスポンサーとして上場REITの成長戦略を支援し、その運用益や仲介手数料を通じてグループ全体の収益力強化を図っています。
REITが保有する資産を熟知した上で運用・取得・売却などのバリューチェーンを構築し、安定的なアセットマネジメントフィーを得る仕組みです。
さらに、中期経営計画に基づく資産売却益の創出や投資物件の再取得を通じて、新しい投資領域へ挑戦する体制も整備されており、投資視点に立った不動産ビジネスに深く関わるチャンスが広がっています。
平和不動産が挑む日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクトとは
平和不動産が2011年から本格着手している本プロジェクトは、金融街として培われた街の歴史と資産を守りながら、地域に新たな活気と交流空間を生み出す挑戦です。
東京近郊へのアクセス、国家戦略特区としての位置付け、複数路線に跨る交通利便性といった都市特性を活かし、「国際金融都市・東京」の一翼を担う都市へと進化させるために計画されています。
ここでは、なぜこのプロジェクトが重要なのか、街と企業の両視点からその意義を探っていきます。
「K5」歴史建築の“現代再生”
1923年に建てられた当時の銀行分館を「K5」として再生。歴史的外装を復元しつつ、ホテルや飲食、交流スペースを備えるマイクロ・コンプレックスへ転換した取り組みです。
ここは単なる建物活用ではなく、地域価値の向上を目指す街づくりの先導事例として位置付けられています。
「KABUTO ONE」街づくりの軸となるランドマーク
画像出典:https://www.heiwa-net.co.jp/recruit/shinsotsu/redevelopment.html
地上15階・地下2階、茅場町駅直結である「KABUTO ONE」は、本プロジェクトの象徴的ランドマークです。アトリウムに配置された世界最大級LED「The HEART」を中心に、投資家と企業の対話を促すホールやラウンジ、店舗が一体的に機能しています。
2022年にはRed Dot Design Awardを含む五大デザイン賞を受賞し、国家戦略特区の優位性を活かした都市開発プログラムとして成功を収めています。
「KITOKI」木と鉄が融合する実験的拠点
画像出典:https://www.heiwa-net.co.jp/recruit/shinsotsu/redevelopment.html
木造+SRC構造を採用した「KITOKI」は、日本橋兜町・茅場町におけるサステナビリティ推進の試金石です。木質化されたオフィス空間はバイオフィリックデザインによる癒しの舞台となっており、グッドデザイン賞やウッドデザイン賞などを受賞し、先進的な木材利用モデルとして高い評価を得ています。
「キャプション by Hyatt 兜町 東京」木造ホテルの先駆け
画像出典:https://www.heiwa-net.co.jp/recruit/shinsotsu/redevelopment.html
「キャプション by Hyatt 兜町 東京」は、2025年秋の開業を目指し、鉄骨と木材のハイブリッド構造を採用した150室以上のライフスタイルホテルです。
DBJ Green Building4つ星認証取得、木造ホテルとして都内初の大型事例で、地域と宿泊者をつなぐトークショップや地元雇用など、街と共に育つホテルを目指しています。
「BANK」&「景色」旧ビルが織りなす商業拠点
「BANK」(兜町第7平和ビル 1F,B1F)と「景色」(兜町第6平和ビル 1F,B1F)は、旧金融ビルを活用した日本橋の複合商業施設です。2022年末に開業しました。
「BANK」はベーカリー(bank)、ビストロ(yen)、ライフスタイルショップ&カフェ・バー(coin)、フラワーショップ(fête)の4つの施設からなり、パブリック空間には推定樹齢1,000年を越えるオリーブを配置。この場所に集う人々の憩いの場となることを願ったスペースです。
「景色」はフレッシュパスタレストラン(Pony Pasta)、グリーンショップ(MOTH)、ワークショップ/ポップアップスペース(Tangible Studio)、ギャラリー/多目的スペース(AA)といった4つの施設を展開しています。個性的で独自性のある取り組みを応援し、様々なチャレンジや人々の出会いを期待された空間です。
歩行者軸との結節点となり、旧来の金融街を市民や観光客が訪れる多目的エリアへと進化させました。
「Edible KAYABAEN」緑と食育が交差する屋上菜園
屋上約600㎡に設けられた菜園では、食育イベントや都市緑化活動が定期的に展開され、市民交流の拠点となっています。2023年にはグッドデザイン賞を受賞し、都市におけるコミュニティ創出型のモデルとして注目されています。
平和不動産株式会社の職場環境の口コミは?
平和不動産株式会社は、社員一人一人の人格を尊重するとともに、あらゆる差別やハラスメントを排除した働きやすい職場環境の実現に努めています。
また、ワークライフバランスへの取り組みとして、多様な働き方の実現や各種休暇制度等を整えています。妊娠、出産や育児、家族の介護等が必要な社員に対しても、仕事に専念できるような環境づくりに力を入れています。
“カレンダー通りの休暇です。休日出勤も少なく個人の裁量で有給も十分取得出来ます。夏期休暇も5日間取得出来ます。”
“本社ビルは古いですが歴史的建造物で社内もきれいに整備されており労働環境としては良好です。清掃も行き届いていて不満はありません。”
[引用:会社の評判]
平和不動産株式会社の採用情報
都市を変えるスケールの仕事に携わりたい。そんな想いを胸に働くなら、平和不動産株式会社は有力な選択肢です。歴史ある金融街を最先端の都市空間へと生まれ変わらせるこの会社では、若手のうちから再開発や資産運用といったダイナミックな仕事に関われます。
若手のキャリア育成に力を入れ、研修や支援制度も充実。ここでは、新卒・中途それぞれの採用条件や制度について詳しく紹介します。
新卒採用
職種 | 総合職 |
仕事内容 | ・オフィスビル等の開発、賃貸、管理および運営等の業務 ・収益用不動産の開発、運用およびマネジメント等の業務 ・住宅の開発ならびに不動産の仲介等の業務 ・経営企画・総務・法務・財務等の管理部門業務 |
応募資格 | ・2026年3月までの間に四年制大学・大学院を卒業・修了見込みの方 ・全大学・学部・学科 ・就業経験のない者 ・当社役員、社員の子女、兄弟姉妹でない方 |
勤務地 | 東京・大阪・名古屋・福岡・札幌 |
勤務時間 | スーパーフレックスタイム制(標準労働時間7時間) |
給与 | 大卒:月給305,000円 院卒:月給320,000円 ※2025年度実績 |
休日・休暇 | 完全週休2日制(土・日)祝日 |
平和不動産株式会社の新卒採用は、特に学部や学科の指定はないため、卒業見込みの方であれば応募が可能です。ただし、役員や社員の子女や兄弟姉妹は応募できないため注意してください。
勤務地として東京・大阪・名古屋・福岡・札幌と幅広く設定されていますが、福利厚生には独身者用の社宅制度や転勤者社宅の制度があり、住居の心配はしなくても大丈夫です。
入社後にはビジネスマナー研修や事業内容の理解を深めるための外部研修など新人社員のための研修がしっかりと用意されています。海外短期留学研修制度などもあるので、海外での仕事に興味がある人は積極的に挑戦してみると良いでしょう。
中途採用
職種 | 総合職 |
仕事内容 | ・オフィスビル等の開発、賃貸、管理および運営等の業務 ・収益用不動産の開発、運用およびマネジメント等の業務 ・住宅の開発ならびに不動産の仲介等の業務 ・経営企画・総務・法務・財務等の管理部門業務 |
応募資格 | 大卒以上 ・不動産業界での営業経験 ・宅地建物取引士資格 ・不動産鑑定士資格 ・不動産投資ファンド業務の経験 ・不動産開発業務の経験 ・ビル賃貸業務の経験 ※歓迎条件 |
勤務地 | 東京・大阪・名古屋・福岡・札幌 |
勤務時間 | スーパーフレックスタイム制(標準労働時間7時間) |
給与 | 規程による |
休日・休暇 | 完全週休2日制(土・日)祝日 |
平和不動産株式会社の中途採用には特に目立った条件などはありませんが、不動産業界での経験や関連の資格の所持は歓迎されるため、もし採用にチャレンジしたいと考えている人は資格の勉強などを始めておくと良いでしょう。
宅地建物取引士をはじめ一級建築士や不動産鑑定士など、会社が必要と認めている資格については、入社後にも資格取得支援制度があります。その他にも資格や語学、ビジネススキルなどについての約300講座が受講できるeラーニングを無料で利用できるなど、働きながら進んで勉強したい人にとっても適した環境です。
まとめ|「都市をつくる」を仕事にするなら、平和不動産株式会社という選択肢
平和不動産株式会社は、日本橋兜町・茅場町を起点に「場づくり」を通じた都市再生を推進する不動産会社です。伝統ある金融街を現代のライフスタイルや多様な働き方に適応させ、再び活気ある街へと進化させています。その軸にあるのは、長期的ビジョンと現場で実行力を持つ社員たちの力です。
特に20〜30代の転職希望者にとっては、若手にも裁量があり、研修やスキルアップ支援も手厚い職場環境は大きな魅力。単なるオフィスワークではなく、「都市と社会の未来を形にする仕事」に挑戦できるチャンスです。
「変化のある場所で働きたい」「自分の手で街を変えたい」そんな思いを抱くあなたにとって、平和不動産株式会社は理想のステージになるはずです。
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