株式会社プレナスの評判や事業内容は?

株式会社プレナスの評判や事業内容は? メーカー

株式会社プレナスは、「ほっともっと」や「やよい軒」などの大手外食チェーンを展開する日本の外食産業のリーディングカンパニーです。

1976年の創業以来、「はじめに消費者ありき」という理念のもと、品質と顧客満足を追求し続けてきました。本記事では、プレナスの企業概要、主力ブランド、経営戦略、企業文化、そして将来のビジョンについて詳しく解説していきます。

株式会社プレナスの企業概要

はじめに、株式会社プレナスの企業概要を確認していきましょう。

会社名 株式会社プレナス
代表取締役 塩井 辰男(代表取締役 CEO)
設立 1976年11月
所在地 〒104-0061
東京都中央区銀座6丁目10番1号
GINZA SIX 8階
事業内容 ほっともっと・フランチャイズ業
やよい軒・フランチャイズ業
MKレストラン・フランチャイズ業
食材・包装等資材の販売

株式会社プレナスは、1976年に福岡県で創業された外食産業のリーディングカンパニーです。当時は「株式会社太陽事務機(たいようじむき)」という名前で設立されました。創業時から「はじめに消費者ありき」という思いを大切にしており、顧客の立場や気持ちに寄り添ったあたたかい食事を提供し続けてきました。

創業時は「ほっかほっか亭」としてスタートし、その後「ほっともっと」へとブランドを変更、さらに「やよい軒」を展開するなど、時代のニーズに合わせて事業を拡大してきました。

現在の社名である「プレナス(PLENUS)」は、ラテン語で「充分な・充たされた・満足な・豊富な・全部揃った・完全な・よく響く」という意味を表す言葉ということです。

株式会社プレナスの主力ブランドと特徴

株式会社プレナスの主力ブランドは、お弁当でお馴染みの「ほっともっと」と定食屋の「やよい軒」です。

両ブランドに共通するのは、「品質へのこだわり」と「顧客満足の追求」という理念です。プレナスは、食の安全性と美味しさを追求しながら、時代とともに変化する顧客ニーズに柔軟に対応し、継続的な進化を遂げています。

また、主力2ブランドの他に、しゃぶしゃぶ・タイスキと本格飲茶のレストラン「MKレストラン」を九州地方中心に展開しています。

ほっともっと

「ほっともっと」は、日本最大級の持ち帰り弁当チェーンとして、全国約2,500店舗(持ち帰り弁当チェーンの店舗数No.1)という圧倒的な規模を誇っています。看板メニューである「のり弁当」は、日本の定番弁当として多くのファンを持ち、その手軽さと美味しさで、老若男女問わず愛されています。

ほっともっとの成功を支える最大の特徴は、品質と利便性の両立にあります。「心も身体もあたたまるお弁当を多くの人に届けたい」という思いを強く持ち、炊き立ての美味しいご飯とおかずにこだわっている点も大きな特徴です。なんと「煮る」「焼く」「揚げる」「炊く」などの調理は注文を受けてから店内で行います。

また、季節に応じた期間限定メニューや、スポーツ弁当などの特注弁当、パーティー用のオードブルをはじめ地域の特色を活かした商品開発も積極的に行っており、顧客の多様なニーズに応えています。

近年では、デジタル化にも注力し、スマートフォンアプリを通じた事前注文サービスやデリバリーにも対応。仕事や学校帰りのサラリーマンや学生、忙しい主婦層など、幅広い顧客層のライフスタイルに寄り添ったサービス展開を行っています。

やよい軒

一方、「やよい軒」は、「定食屋の原点」をコンセプトに、旬の食材を使用し、栄養バランスも考えた本格的な和食定食を手頃な価格で提供する店舗型レストランチェーンです。明治時代の南茅場町に開業した西洋料理店「彌生軒(やよいけん)」にルーツを持って生まれました。

やよい軒では、和食の基本に忠実な調理法を守りながら、季節の食材を活かした多彩なメニューを展開しています。定食は、主菜、副菜、みそ汁、そして炊き立てご飯がセットになっており、栄養バランスの取れた食事を、リーズナブルな価格で楽しむことができます。この高いコストパフォーマンスは、学生から社会人、家族連れまで、幅広い客層から支持されている理由の一つです。

店舗展開においては、オフィス街や住宅地近郊、駅前や商業施設内など、立地特性を活かした戦略的な出店を行っています。また、落ち着いた店内の雰囲気づくりにも注力し、ゆったりとした食事時間を提供することで、フードコートやファストフード店とは一線を画した、くつろぎの空間を創出しています。

日本だけではなく、タイやシンガポール、マレーシア、台湾、フィリピン、オーストラリア、アメリカといった海外にも店舗を持ち、「YAYOI」として親しまれています。

プレナスの強みと成長戦略

プレナスの成功を支える最大の強みは、徹底した品質管理体制にあります。

お弁当業界の大手でもあり、全国に多数の店舗展開をしているプレナスが1年間に提供する食数は、約3億食にもおよびます。

プレナスグループでは、精米工場、調味料工場、食品加工工場といった自社工場が稼働しており、福岡と埼玉に原料、製品、配送の拠点を集約しています。最大限の効率化をはかることで、安全・安心・高品質かつ低価格という消費者からの需要に合った商品の提供を可能にしているのです。

また、食材選びから調理・販売までを全て自社で行っている点も、株式会社プレナスの徹底した「食」へのこだわりをアピールできる取り組みのひとつと言えます。取り扱う食材の中でも特にこだわっているのが、お弁当や定食に欠かせない「お米」だと言います。全国の米どころから玄米を厳選し、自社で精米やブレンドまで行っています。

企業文化と働きやすさ

株式会社プレナスは、顧客満足度を重視した経営を行っていますが、その事業を支える「人」がいきいきと働ける環境作りにも重きを置いています。

働き方やプライベートに関することまで多種多様なプレナスの制度を紹介します。

働き方に関する制度

プレナス独自の制度として、「自己申告制度」というものがあります。年に1度、自分が挑戦してみたい業務や会社に知っておいてほしいプライベート情報などの申告ができる機会となっており、自身のキャリアプランやライフワークバランスをしっかりと会社に伝えられる制度です。

また、両立支援制度や副業・兼業制度なども充実しています。副業・兼業は入社2年目から利用できる制度となっています。副業や兼業で得た知識を本業であるプレナスでの業務に活かしている社員もいます。

家庭との両立支援

基本的な産休・育休はもちろん、育児や介護との両立をはかるための時短勤務や在宅勤務などの制度が充実しています。育休の取得実績は男女ともにあるため、比較的取りやすい環境でもあるようです。

出産祝い金(子供1人につき10,000円)や子育て支援手当(扶養する子供1人につき、毎月8,000円)などもあります。

プライベートを充実させる制度

多くのプレナスの社員が、同期や先輩後輩と親睦をはかるために利用している制度です。テーマパークの利用券やプロ野球のシーズンシート、宿泊施設の利用のほか、社内ジムの利用などもできます。

その他の制度

全国に店舗展開を行っているプレナスですが、社命によって転居をともなう転勤や異動になった場合に利用できる社宅や独身寮が用意されているため、住む場所を探す心配がありません。

社宅の自己負担金額は独身寮で月10,000円、家族同伴の社宅が月25,000円とかなりリーズナブルとなっており、赴任支度金・敷金・礼金・仲介手数料も全て会社負担となっています。

プレナスの今後のビジョンと実現のための取り組み

株式会社プレナスは、社員一人ひとりが企業理念に込められた思いを行動に移し続けていけるよう、「5つのビジョン」を設定しています。

もっと、お客様の笑顔を創造しよう。
もっと、地域の食文化を大切にしよう。
もっと、環境に貢献する企業になろう。
もっと、多くの人びとにおいしい食をひろげよう。
もっと、人びとをすこやかにしよう。

引用:https://fresh-recruit.plenus.co.jp/vision/

これらを実現するために現在行われている取り組みの一部を紹介します。

地域の食文化の継承

「甘め」「しょっぱめ」など、親しまれている味付けは地域によって違いがあります。消費者に寄り添うことを第一としている「ほっともっと」や「やよい軒」の商品は、丼のたれのレシピを東西それぞれの地域によって変えています。

また、郷土料理の魅力を伝えるべく、「地域限定メニュー」の開発や販売も合わせて行っており、日本食文化の担い手としても貢献しています。

米食文化を世界中に伝えるための店舗展開

日本の米食文化を世界に発信するため、アジア圏を中心に7つの国と地域に「やよい軒」を展開している株式会社プレナス。

その他にも、イギリスの番組制作会社と協力して「The Story of Rice」という番組を制作するなど、米食文化を世界中に伝えるために様々な取り組みを行っています。

災害時における被災地域への食事の提供

株式会社プレナスは、日常時はもちろん、災害時にも食事の提供を行っています。大勢の方が被害を受けた東日本大震災や熊本地震、能登半島地震の際にも、作りたてのあたたかいお弁当を避難所へ提供した実績があります。

とくに能登半島地震の際は、義援金の寄付に先だって全国の営業スタッフや本社のスタッフを派遣し、キッチンカーの稼働などによりを金沢市、七尾市、輪島市の避難所へ約20,000食のお弁当を提供しました。

食育活動やスポーツ支援

茅場町オフィスの屋上にある田んぼでお米を育てる「茅場町あおぞら田んぼプロジェクト」や女子サッカー『なでしこリーグ』のトップパートナーをはじめとした食育活動やスポーツ支援も積極的に行っています。

スポーツにおいては、サッカーだけではなくバスケットボールやバレーボールチームのスポンサーにもなっており、地域スポーツの活性化を目的としたスポーツ大会の応援を行っています。

まとめ

株式会社プレナスは、徹底した品質管理と顧客満足度の追求により、日本の外食産業で確固たる地位を築いています。全国2,500店舗以上を展開する「ほっともっと」を筆頭に、「やよい軒」や「MKレストラン」など、多様なブランドを成功させてきました。

プレナスの強みは、自社による一貫した品質管理体制と、時代のニーズに応じた柔軟な事業展開にあります。「5つのビジョン」に基づく明確な経営方針のもと、食文化の継承や地域貢献、災害支援など、社会的責任も積極的に果たしている点も注目すべきだと言えます。

また、「事業を支える『人』が生き生きと働けることで、より多くのお客様に笑顔と感動を届けられる」という考え方から、従業員の働きやすさにも重点を置き、充実した福利厚生制度を整備しています。

プレナスは単なる外食企業を超え、日本の食文化を支え、グローバルに展開する企業として、さらなる成長が期待されている企業です。

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